
便秘に梅干しが効くって聞きましたが、どうなんですか?

確かに梅干しは便秘が原因で貯まった宿便を綺麗にする働きがあります。
当記事では、梅干しが便秘にもたらす効果と、梅干しの食べる事で得られる効果を解説していきます。
便秘にお悩みの方は、是非参考にしてみてくださいね。
この記事の内容
便秘を解消する梅干しの効果効能を全解説!
梅干は古来より日本人の食を支えてきました。「1日1粒の梅干で医者いらず」という言葉があるように、梅干の持つさまざまな薬効の働きを知っていた先人たちは、梅干をうまく生活に取り入れ健康な身体づくりに役立てていたのです。
ここでは、梅干がどのように体に良いのか、その驚くべき効果についてご紹介します。
便秘に効く梅干しの効果
- ①食中毒予防
- ②疲労回復
- ③便秘・下痢解消
- ④動脈硬化予防
- ⑤抗酸化作用
- ⑥カルシウム吸収促進
①食中毒予防
冷蔵庫などなかった昔の人は、食中毒予防のために梅干を利用していました。
梅干の塩分には殺菌や防腐、抗生の働きがあり、「クエン酸」をはじめとする数々の有機酸にも強力な殺菌力があります。
これらが、0-157など、サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌といった食中毒を引き起こす細菌を抑制してくれるのです。さらに梅干のすごいところは、悪玉菌だけを殺菌し、善玉菌は活性化するという機能が備わっているということ。副作用のない、最高の天然抗生物質といえます。
②疲労回復
疲労の原因となるのが、乳酸とよばれる物質です。乳酸が体内にたまると、肩こりや体のだるさだけでなく、病気の原因ともなります。
その乳酸を体外へ排出してくれるのが「クエン酸」で、それを豊富に含むのが梅干なのです。さらにクエン酸は乳酸をエネルギー源へと変える働きも持っているので、疲れを取ると同時に、体力のもととなるエネルギーも作りだします。
③便秘・下痢解消
梅は胃や腸の働きを活発にし消化吸収を促進、不要なものを体外に排出してくれます。
また梅干に含まれる有機酸には、腸内の悪玉菌を抑える作用があります。つまり、梅には便秘と下痢の両方を治す働きがあるんです。
④動脈硬化予防
血液の流れが悪くなることで引き起こされる動脈硬化ですが、その原因となる物質に乳酸やコレステロールがあり、梅に含まれるクエン酸にはこれらを排出する働きがあります。
また、最近の研究で、動脈硬化にアンギオテンシンⅡというホルモンが関連しており、梅干がその活性化を80~90%抑制できることが確認されました。
⑤抗酸化作用
老化やガン、成人病などの原因となるのが活性酸素ですが、梅にはその活性酸素を除去する働きのあるポリフェノールが含まれています。
また、同じく抗酸化物質であるクエン酸も含まれていることから、梅干には高い抗酸化力があると考えられています。
⑥カルシウム吸収促進
不足すると骨粗鬆症の原因となるカルシウムですが、日本人は特にカルシウムが不足しているといわれています。
カルシウムは体内に大変吸収されにくい栄養素のため、吸収率を高める必要があります。その吸収を助けるのが梅干に含まれるクエン酸です。小魚などと梅干を組み合わせて摂ることで、効率良くカルシウムを摂取できるようになります。
便秘の解消する梅干しによる「梅流し」の効果とは!
腸に溜まった宿便を出すには「梅干し」がオススメです。
宿便とは
断食をして梅流しをすると、驚くほど大量の便が出ます。
梅流しで出た便は、普段の便とは形状が異なります。例えば、ドス黒い便、砂のような便、ワカメのような便など、形や色は様々あります。
宿便がたまるとどんな影響があるのか
腸の消化吸収機能が衰え、体にさまざまな悪影響が及びます。宿便を出すことは、腸の機能を回復させることにつながります。
宿便を出す「梅流し」のやり方
梅流しは、最低48時間以上、食事を抜いた後、大根の煮汁に梅干しを入れてつぶした「梅湯」を飲みながら、煮た大根や生野菜を、みそとともに食べるというものです。
梅干しのクエン酸が洗剤、大根や生野菜の食物繊維がブラシの働きをして、腸をきれいに掃除するといわれています。
【用意するもの】
大根、梅干し、旬の生野菜、みそ
【やり方】
- 大根(厚さ1cmぐらいの輪切り)を煮る。
- ①の煮汁に種を取った梅干し(中ぐらいの大きさのもの2つ)を入れてつぶし、どんぶりに軽く1杯、ゆっくり時間をかけて飲む。
- ②の2杯目を飲みながら、煮た大根(どんぶり1杯に対して2切れぐらい)、生野菜(旬のものなら何でもいい。量は1皿ぐらい)、みそ(量に決まりはない)を食べる。
- ③を宿便が出るまで続ける。
どのくらいで宿便が出るのか
散歩などで刺激を加えると出やすい
梅湯を何杯飲めば宿便が出るかは、人によります。私は早いほうで、いつも2〜3杯飲めば出ていました。
中には、4〜5杯以上飲まないと出ない人もいます。また、散歩をして刺激を加えると、出やすくなります。
宿便を出す健康効果は?
宿便が出た後は、このうえない爽快感が得られます。
体験した人はみな「すっきりした」「肌がきれいになった」「頭がクリアになった」と言います。
断食と梅流しで宿便を出し、腸の機能が回復すると、体調もよくなります。何度かくり返し行った人の中には、血圧や血糖値が下がった人、ぜんそくの発作が出なくなった人、10kg以上やせた人もいました。
「梅流し」を行う際の注意点
強制的に宿便を出す「梅流し」は、一時的に腸壁を荒らすそうです。
実践する際に、注意しなければならない人や、気をつける点がいくつかあります。
①自己判断は禁物!専門家の元で行うこと
まず、投薬や治療中の病気のある人は、決して自己判断で行わないこと。
特に消化器系の病気の人、消化器の手術をして1年以内の人は禁忌です。また、梅流しは48時間以上の断食をして、胃腸をからっぽにしなければ意味がないとされています。
長時間の断食は危険を伴うことがあるので、最初は専門家のもとで行いましょう。
②梅流しの後に「食べない方がいい」ものは?
腸が荒れているときは、食べたものを吸収しやすいので、体によくないものを食べるとかえってアレルギーを招きやすくなります。
梅流しの後、1週間は、動物性食品、アルコール、添加物、炭酸、ヤマイモや香辛料など刺激の強い食品は控えてください。
梅湯を飲むだけでもメリットがたくさん
「梅湯」だけでも十分メリットがあるといいます。
お酒を飲みすぎた時にもオススメ
本格的な断食や梅流しはハードルが高いという人は、梅流しで使う梅湯を健康食として取り入れるだけでも、メリットは十分期待できます。
酸味は肝臓の機能を高めて血液をきれいにする働きがあるといわれています。梅に含まれるクエン酸は疲労回復に、また良質な塩分は殺菌作用に優れています。
お酒を飲みすぎたときや、夏バテや食あたり予防にも役立つでしょう。
まとめ:梅干しは便秘に良い!
この記事では、便秘に効く梅干しについて解説しました。
梅干しは、簡単に手に入れられる食材なので、是非日常に取り入れてくださいね。
それでは。
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