どうも、笹塚神之介です。

この記事ではFXでの移動平均線について解説していきます。



移動平均線はfx相場の状況把握と買い売りが明確になる理由を解説!

テクニカル指標で定番中の定番といえば「移動平均線」になります。入門したての投資家が必ず学ぶもので、このテクニカル指標の歴史は古く、プロの投資家も必ずといって良いほど使っています。移動平均線は分かりやすい反面、とても奥が深い指標です。是非、使い方を極めてください。

トレンド系だけでなく、テクニカル指標の代表格が移動平均線です。
「移動平均線」とは、移動平均という数値を結んで折れ線グラフにしたものです。それでは「移動平均」は? チャート分析の世界で多くの場合は、終値を基準にします。
たとえば、5日間の移動平均なら5日前からの終値をすべて足して、5で割った数字が前日までの移動平均です。

移動平均線は常時3本の表示が基本

ベテランになると、移動平均線の使い方もいろいろ工夫しますが、初心者の方は、まず3種類の移動平均線を表示するようにしましょう。3本でも何が何だか分からなくなりそうという方は、2本でも大丈夫です。
2本や3本って何を表示するのでしょうか。「超短期」「短期」「中期」「長期」という異なる周期の移動平均線を使うと、相場の特徴を知ることができます。「これじゃあ、4本もあるじゃないか」と思われたでしょう。
けど、このうち、2本なら「短期と中期」、3本なら「短期、中期、長期」です。具体的な周期は短期=25日、中期=75日、長期=200日と設定して頂ければと思います。


サポート&レジスタンスラインとして移動平均線を使う

トレンドを把握する移動平均線は、サポート&レジスタンスラインとして使うことができます。このときの使い方は、トレンドラインやチャネルラインとまったく同じです。

しかも、計算する期間の長短によって、信頼性や強弱を計ることができるトレンドラインにはない使い方もあります。

複数の移動平均線を使いこなす前に、まず1本の移動平均線を使えるようにしましょう。使い方は、大きく分けて2つです。1つは、移動平均線を「サポート&レジスタンスライン」として使う方法、もう1つは「移動平均線とローソク足の離れ具合」に着目する方法です。まずは、サポート&レジスタンスラインとして使う方法から解説していきます。

周期が長いほど、移動平均線の信頼性が高い

1本1本のローソク足の動きをつぶさに見ようとしても、それを継続的に行うのは無理なことです。そもそも相場は「点で見るよりも流れで見る」ことが重要なように、移動平均も日々の点で見るのではなく、それらを結ぶことで「トレンドを見る」ことが大切です。そういう意味ではトレンドラインと同じような使い方ができるわけです。
トレンドラインは、チャネルラインと併用することで、相場の角度や振幅を測ることができました。1本の移動平均線では振幅を測ることができない代わりに「周期に着目したトレンド」を把握することができます。

たとえば、25日移動平均線なら短期的なトレンドを知ることができ、200日移動平均線なら200日間、つまりほぼ1年間の長期的なトレンドを把握するのに役立ちます。
そして、相場の向きだけでなく、サポート&レジスタンスラインとして使うこともできます。チャート解説のレポートなどでは、「25日移動平均線がサポートラインとして機能して相場を支えた……」などと書かれていることがあります。つまり、移動平均線よりローソク足が上に位置しているケースでは、移動平均線が相場を支える可能性が高く、移動平均線よりローソク足が下に位置していれば、相場の行く手を阻む可能性があると考えます。また、ローソク足が移動平均線をブレイクすれば、その性格が転換するのも、トレンドラインなどと同じメカニズム。加えて、周期が長いほどサポート&レジスタンスラインとしての信頼性が高いのが一般的ですから、中長期の移動平均線も表示する必要があるわけです。


1本の移動平均線を使ってトレードのタイミングを計る

トレンドラインとチャネルラインでトレードのタイミングを計りましたが、この移動平均線でも、タイミングを計ることができます。1本だけを使うときと2本以上を使うときなどバラエティーがありますので、一通りの仕組みを理解したら、ご自身が使いやすい方法を採り入れてください。

周期の異なる移動平均線の特徴を理解したところで、もう少し具体的な使い方を解説しましょう。ここでは短期移動平均線を中心に話を進めます。
移動平均線は、その向きに着目しながら、サポート&レジスタンスラインとして使います。もう1つの使い方は、移動平均線よりローソク足が上にあるのか、下にあるのか、そしてどのくらいの割合で離れているかに着目します。これが「移動平均乖離率」で、単位は「%」。ちなみに、移動平均乖離率も、いちいち計算する必要はなく、チャートの設定画面を使えば、自動的に表示されます。

周期にかかわらず、移動平均線よりローソク足が上にあれば相場は強く、下にあれば相場は弱いと判断します。ただし、周期が短ければ、その強弱は短期的に終わるケースが多いため、位置関係だけで判断しても精度が落ちます。しかし、これをトレードのタイミングとして活用することができます。たとえば、移動平均線を上回った段階で新規買い、下回った段階で決済売りという具合にです。

この最大の欠点は、着目する移動平均線に一定の角度、つまりトレンドが出ていないと、利益を獲得することができないことです。ところが、これをちょっと応用すると、利益確定の確実性は増すことになります。

移動平均乖離率が大きくなったら決済

応用はこんな感じです。移動平均線を上抜けたら新規買いとして、移動平均乖離率が一定のプラス乖離に到達したら決済売りとする方法。ローソク足の期間や通貨ペアによって、目標とする移動平均乖離率は異なります。
逆に言えば、その特徴をあらかじめ把握しておけば、トレードのタイミングを計るツールとしては高い信頼を置くことができます。売りで利益をあげようとすれば、移動平均線を下抜けた段階で新規売りとし、移動平均乖
離率が一定のマイナス乖離に到達したら決済買いとします。
日足ではチャンスは限られますが、1時間足や30分足など短い期間のローソク足を使うとトレード回数(チャンス)を増やすことができます。

2本の移動平均線を使ってトレードのタイミングを計る

FXはトレンドが命です。トレンドが出るときに、いかに多くの利益を獲得するかが勝負の分かれ目になるからです。周期の短い移動平均線と長い移動平均線が入れ替わるとき、トレンドが転換することがあります。そして、これに着目すると、トレードのタイミングを計ることができます。

移動平均乖離率は、1本の移動平均線を軸にするシンプルな手法でした。
この最大の特徴は、トレンドがはっきりしているかどうかに関係なく使えることです。反面、トレンドが変わったことを把握するのは苦手です。
そこで、2本の移動平均線を使ってみましょう。トレンドが明確になりやすい外国為替相場では、トレンドの転換をいかに察知するかが重要な課題です。トレンドが明確になったときに「しっかり稼ぐ」ことが、FXの醍醐味であり、継続的に利益をあげる秘訣でもあります。

短期×中期の移動平均線のクロスに着目する

2本の移動平均線を使う場合、一般的に短期×中期の移動平均線に着目します。そして、どこに着目するかというと、2本の移動平均線がクロスして、位置関係が逆転するタイミングをトレンド転換と見なします。
たとえば、25日移動平均線が下、75日移動平均線が上に位置しているとしましょう。そして、はっきりとした上昇相場になると、ローソク足が25日移動平均線や75日移動平均線を上抜き、それに遅れて、25日移動平均線が75日移動平均線を下から上に突き抜けます。これを「ゴールデンクロス(GC)」といいます。

逆に、25日移動平均線が上、75日移動平均線が下に位置しているとき、下落相場になると、ローソク足が25日移動平均線や75日移動平均線を下抜き、それに遅れて、25日移動平均線が75日移動平均線を上から下に突き抜けます。これを「デッドクロス(DC)」といいます。2本の移動平均線がクロスしたことをトレンド転換のシグナルとして使うわけです。

GCやDCを使うときの注意点は、短期移動平均線の角度。下から上、上から下に突き抜ける角度が大きいほど、クロスした直後に反転しやすい性質を持ちます。これは、移動平均乖離率がかなり大きくなっているからと考えられます。また、移動平均線はローソク足を後追いするため、一時的に目先の高値や安値をつかんでしまうことがあります。こうしたケースでは、一呼吸置くか、最低でも乖離率が縮小するまで待つと効果的です。

中長期移動平均線の向きに着目して精度を上げる

周期の異なる移動平均線は、それぞれに特徴があります。ゴールデンクロスやデッドクロスでは、短期移動平均線の角度に着目すると、想定外の損失を避けられます。また、中・長期移動平均線の「向き」に着目すると、その精度を上げることができます。

GCとDCは、トレンドの転換を察知し、トレードのタイミングを計る上で有効です。しかし、前項の最後で書いたように、多少アレンジして使わないと、その恩恵に浴することはできません。
そこで、もう少し精度を上げる方法はないものでしょうか。そのためには、2本の組み合わせのうち、中期や長期の移動平均線の向きに着目しましょう。25日×75日の移動平均線を使うときは、75日移動平均線の向きに注意を払います。75日移動平均線が上を向いているときは、中期的なトレンドは上昇です。しかし、DCによってトレンド転換の可能性が高まります。このときは、最低でも25日移動平均線までの反転上昇を待って売りポジションを取ると、含み損を抱えるリスクを限定することができます。

中・長期移動平均線の向きと相場の方向が同じなら高信頼性

ここではあえて、ちょっと難しい展開を示しました。何を言いたいかというと、中長期移動平均線の向きと相場の方向が重要なポイントになります。DCをしたとき、中・長期移動平均線が下を向いていれば、そのDCは信頼できる可能性が高いというわけ。GCのときは向きが逆になります。
ちょっと難しいかもしれませんので、まずクロスの基本を整理しましょう。

  • ①中・長期移動平均線が上向きのGC……信頼性が高い
  • ②中・長期移動平均線が下向きのGC……信頼性があまり高くない
  • ③中・長期移動平均線が下向きのDC……信頼性が高い
  • ④中・長期移動平均線が上向きのDC……信頼性があまり高くない

この4つのケースに、短期移動平均線の角度を確認することを付け加えると、トレードのタイミングを取るときの精度は格段に上がります。
すごく簡単に儲かりそうな気がしてきたのではないでしょうか。ただし、注意していただきたいことがあります。頭の中で描いたイメージと実際のチャートでタイミングを計るのとでは、似て非なるもの。実戦に移る前に多くのチャートを見て、このメカニズムを確認してください。相場に相対すると「欲」が邪魔をします。しっかり、トレーニングを積みましょう。

最後

今回は移動平均線について解説していきました。移動平均線は是非学んでトレードに取り入れて頂ければと思います。

水平線ライン、トレンドライン、移動平均線を学び、勝率の高いトレードができるように頑張ってください。